フォルクスワーゲン

高価な電子ユニットのトラブル原因とは?【フォルクスワーゲン】

クルマの電子制御化が進むにつれて電子ユニットの数は増えています。これらにトラブルが発生した時に助けてくれるのがリペアショップ。

高額修理で困ってもリペアを活用すれば乗り切れる!

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クルマの電子制御化によって快適性や安全性は大幅に向上している。燃料の噴射量もコンピュータで制御することによって最適化され、燃費性能も高まっている。高度な電子制御化はクルマの進化に欠かせないものとなっているのだが、部品がブラックボックス化され高額になっているのも事実。ECUと呼ばれるメインのコンピュータは20万円以上だし、V12を積んだフラッグシップモデルでは、イグニッションコイルまでもがユニット化され、1つがダメでもまるごと交換しなければならない。整備性ということを考えれば、まるごと交換するだけなのは効率的。だが、ユーザー側からすると高額修理となり乗り続けるのを諦めてしまうこともあるだろう。
でも、メンテナンスの手法が確立されているドイツ車なら大丈夫。電子パーツに対する詳しい知識とそれを扱える技術を持ったショップが多く存在しているからだ。通常では非分解となる電子ユニットをバラしてダメになった部分だけを修理してくれるので、費用を大幅に抑えることができる。
トラブル事例としてメーターの不良は、症状としては指針不良、液晶の表示がおかしくなる、照明がチカチカする、機械式メーターであればオドメーターが動かなくなるというのがありがちなケース。ディスプレイの不良にもいろいろあって、文字欠け、ドット欠け、虫食い、表示が薄い、バックライトの点灯不良、バルブ切れ、最近のメーターであればLEDなど様々な症状がある。原因は内部の基板に備わるコンデンサやチップの不良が多く、経年劣化によるもの。10年以上経ったクルマほどトラブルが増えている。

トラブルが起きやすいコンデンサには熱対策のためなのか、カバーがされている。熱により膨張してしまうことが多い。

低年式モデルと高年式モデルではコンデンサの耐熱温度が違う。それが原因でトラブルが起きることもあるが、当時としてはスタンダードなものなので、クオリティに違いがあるというよりは、単純に古いか新しいかの違い。だから、古いクルマほどトラブルが多く、気候の違いも影響している。日本は高温多湿で、渋滞も多いので、ドイツに比べると厳しい環境だ。そういったことが部品の寿命に繋がっている可能性はある。
電子ユニットの中でも高価なのがメインのコンピュータ。エンジン不調の原因になり、最悪はエンジンがかからなくなることも。部品の価格は車種にもよるが20万円以上となることも少なくない。でも、リペアを活用すれば部分的な修理で、費用を抑えることができる。
コンピュータも基板部分の不具合が多く、コンデンサやICチップの不良、ハンダのクラックなど様々な原因がある。コンデンサとICチップというのは経年劣化し、コンデンサは膨張してしまうことが多い。ひどくなると液が漏れて基板が焦げてしまうこともある。状態にもよるが、損傷がひどいと現品修理ができない場合も。そのほかにもコンピュータが水に浸かってしまったり、オイルが回ってしまうと修理が難しくなり、基板の特性上、修理が難しい。内部のデータに問題がなければ再生できる可能性はあるが、基本的には困難だと考えたほうがいいだろう。コンピュータの不良はフォルクスワーゲン、メルセデスやBMWなど多くのドイツ車で発生しているトラブル。コンピュータ内部が経年劣化する以上、時間が経つほど故障のリスクは高くなる。
こういったリペアには専門業者がいて対応してくれるので、なじみの修理工場を通じて依頼するのがベスト。ドイツ車に強い修理工場であればこういった業者との付き合いがあるはずなので、電子ユニットにトラブルが発生したら相談してみるといいだろう。

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多くのドイツ車に使われているのがボッシュ製の部品。ABSユニットもその一つで、トラブルが多いポイントでもある。

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