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自分に合う修理工場を探す!~ファクトリーレポート2021~ Vol.06

整備工場選びは、メーカー、車種についての深い知識と高い技術を持つことがポイントですが、何より自分に合う修理工場を見つけることが重要です。ここでは、修理工場検索サイトであるマイ・スターネットワークに登録されている修理工場を紹介していきます。VOL.06は愛知県にある、ボッシュ・カー・サービス加盟店「ナガセ自動車」です。

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目次

現在のような旧車ブームとなるずっと前から、W124を始めとするメルセデスを中心に販売とメンテナンスを行なっているのが、愛知県の名古屋市に位置するナガセ自動車だ。全国から整備やカスタムの依頼が来るところであり、自社整備&自社管理車両の良質なW124なども豊富に在庫しているプロショップである。
同社がここまでW124に強いこだわりを持つ理由は、自身がW124型の500Eオーナーであるサービスマネージャーの服部さんの存在と、この世代のメルセデス整備を得意とする敏腕メカニックが揃っていることにあるのだろう。つまり、W124を本気で好きなスタッフが揃っており、彼らの豊富な知識と高い技術力が、多くのW124ユーザーの力になっているのだ。
そんなW124愛で溢れるナガセ自動車なのだが、パーツに関して不安を覚えることが増えているという。名車のW124型メルセデスといえども、入手困難なパーツが出ている状況にあり、それにはなるべく在庫を持つというスタイルで対応しているとのこと。しかし世界的な旧車ブームはパーツの需要増加を招くと同時に、それらの希少なパーツを転売目的で購入するパーツブローカーのような存在が増えていることが心配とのことだ。モノの値段は需要と供給で決まるため、古いクルマのパーツ価格が上昇すること自体は致し方の無いことだが、転売目的で価格が高騰することは、本当に好きでW124に乗っているユーザーには納得し難いはず。それはプロショップであるナガセ自動車も同様で、自社のW124ユーザーが長くW124に乗り続けられるためのパーツストックなのに、転売目的でパーツ価格が高騰することは、ユーザーのためにならないと危惧している。
最善か無かを社是に作られていた時代のメルセデスは、今や完全に趣味のクルマだ。一度この世代のメルセデスを知ってしまうと、他のクルマでは満足し難い魅力がる。だからこそ、ナガセ自動車はW124が大好きなユーザーに最善のサービスを提供している。くれぐれも、希少な在庫パーツを転売目的で発注しないようにと筆者は強く願う。
その他にもエンジン内部洗浄のティレックスやこの時期のエアコンチェックには欠かせないボッシュのACS、さらにユーザーから高い支持を受けているボディコーティングなど、万全のアフターフォローでドイツ車を快適に維持できるよう提案してくれる。
高年式ばかりではないのも同社の強み。昨今、人気が再燃している80~90年代のヤングクラシック世代のメンテナンスやレストアも得意分野。分解しての修理やATオーバーホールなどを自社で行なえる技術力があるから、趣味系ドイツ車でも安心して任せることができる。
店内はカフェのような雰囲気で、クイック整備で待っている間も飽きることなく過ごすことができる。女性ユーザーが1人で来ても敷居の高さを感じさせないのも、多くのファンがいる理由のひとつといえる。

店舗と同じ敷地内にある自社工場は、ボッシュ・カー・サービスの看板を掲げる。ボッシュからの最新設備やメカニックの教育など、安心してクルマを任せられる環境が整っている。
エンジンハーネスやドアミラーブーツなどクルマによっては入手困難な部品でもナガセ自動車はストック。高年式モデルだけではなく、旧車に得意としているのが同店の強みである。

純正と変わらぬクオリティが確保できるのであれば、交換ではなく再生という選択肢も修理のひとつとしているナガセ自動車。例えばそれは、経年劣化で革がハゲてしまうステアリングやシフトノブ。純正への新品交換は不可能ではないが、かなりの時間と費用を費やすことは間違いない。そこでレザーの張り替えという手法を用意しており、そのクオリティの高さはかなりのもので、握り心地も納得の仕上がりだ。また、内装のカラーに合わせてステッチカラーの変更なども可能となっている。こういった再生にも力を入れていくことが、W124世代のメルセデスを長く楽しむことに繋がるといえる。
また、経年劣化で垂れてしまうことが多いルーフライナーはエクセリーヌ等の素材を使用して張り替え、カラーを変更することも可能とのことだ。

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旧車ではメーター内にカビが発生してしまっている場合がある。ナガセ自動車ではこれを除去しつつ、計器類のメンテナンスを施すメニューを用意。この写真はメンテナンス後で、新品のような仕上がりになる。

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