BMW E90、E87など型式にEが付くモデルで発生しているのがステアリングアングルセンサーの不良。
症状としては、DSC警告灯などが点灯するケースが多いです。
この記事では、ステアリング アングルセンサーのトラブル事例とメンテナンスについて解説します。
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目次
ステアリングの動きをセンサーでモニターしている部分
高度な電子制御化によって、快適で安全になったドイツ車。各部が電子ユニット化され、センサーも多用されるようになった。その半面、こうしたユニットやセンサーの不良が多くなったのは高年式ドイツ車のすべてに共通する傾向である。
センサーはあらゆる箇所に使われており、その状態をモニターしながらECUへと情報を送っている。それだけにセンサーがダメになるとエンジン不調を引き起こしたり、警告灯を点灯させたりするのだ。
そんな中で、BMW E90、E87など型式にEが付くモデルなどで増えているのがステアリングアングルセンサーの不良。これはステアリングの操舵角をモニターしているセンサーで、コンピュータ診断機を繋いでみるとステアリングの角度が数値化されているのが分かる。ステアリングの動きをセンサーによって制御しているのである。
このセンサーにトラブルが起きると、まずDSCの警告灯が点灯し、コーナリングライトなどが使えなくなるといった症状が出る。また、エアバッグ警告灯が点灯するケースもあるようだ。警告灯が点灯しても、エンジンを切って再始動すると消えてしまうことがあるが、やはり少し走ると点いてしまう。警告灯が点灯するということは、どこかに何らかの不具合があるということ。放置しておくと思わぬトラブルに繋がる可能性もあるから、やはり早めに点検することが重要だ。
DSC警告灯が点灯したクルマにコンピュータ診断機を繋いで原因を探っていくと、ステアリングアングルセンサーの不良かコラムモジュールの不良と出ることが多いという。通常修理では、センサーユニット単体で部品が出るのでまるごと交換するのが一般的となっている。
内部に汚れが付着してしまうか、コラムモジュール不良が多い
BMWの修理を得意とする修理工場で聞いた話では、一部モデルにはリペアキットがリリースされており、これを使えばリーズナブルに直すことができる。トラブルの原因となっているのは、CDのような 円盤部分に汚れが付着し、センサーがステアリングの位置を感知できなくなってしまうことにある。これをキレイにクリーニングするだけで直ってしまうこともある。実際にステアリングアングルセンサーの読み取り部分を見ると、汚れが付着しているのが確認できる。これが警告灯を点灯させる原因になっていた可能性が高い。
ただし、コラムモジュール不良の場合は基板に問題があるので、まるごと交換するしかない。トラブルの頻度としては、このセンサー部分の汚れによる不良が多いうことなので、チェックしてみるといいだろう。
警告灯が点灯する原因は様々であり、ステアリングアングルセンサーの不良だけではない可能性もある。警告灯が点灯したら、BMWに詳しい修理工場などで、一度相談しよう。センサーや電子ユニットは突然ダメになってしまうケースが多く、出先でトラブルが起きるとやっかいなのでコンピュータ診断を受けてセンサーや電子ユニットの状態を把握しておくことが重要になる。見た目では劣化が分からない部分だからこそ、オイル交換などのついでコンピュータ診断を受けておくことはトラブル予防にも繋がってくる。
今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが一番!
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