BMW

素材から考える「タイヤ&ホイールのケア方法」【BMW】

数あるパーツの中でも、素材の違いを身近に感じ取れる部分がタイヤとホイール。
見えない部分にも施された工夫を知りつつ、そのケア方法をチェックしてみましょう。

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目次

タイヤの主成分はゴムだが、そこにカーボンや硫黄、シリカなどを配合し、タイヤとして適切な摩耗性や耐久性を作り出しているのが素材の特徴。また、表面からは見えないが、内部には強度を出すためナイロンやスチール繊維が織り込まれている。ゴムは日光に多く含まれる紫外線やオゾンにとても弱く、冒されるとヒビ割れが生じてモロくなってしまう。タイヤワックスやシリコン系のケア剤は、薄い皮膜を作ってやることで、紫外線やオゾンによる劣化を防ぐために使われる。紫外線やオゾンを浴びまくるよりは劣化が進行しにくくなる傾向がある。
また、タイヤの劣化原因として、紫外線以外にオゾンの影響というのもある。保管する時は、オゾンを発生させる水銀灯の近くなどを避ける工夫が必要だ。タイヤワックスは見た目こそキレイになるが、塗り過ぎないことが重要。タイヤには活性剤が含まれており、走行時の伸縮によって徐々に染み出る構造となっている。ワックスを塗りすぎるとこの働きが阻害されるため、ヒビ割れを促進することにもなってしまうのだ。

タイヤワックスは洗車後の満足感を高めるものだが、塗り過ぎないことが重要。ワックスによってタイヤのヒビ割れを起こしてしまう可能性もある。

アルミホイールは、一般的には鉄やアルミ、高性能なものではマグネシウムなどが知られているが、多くはそれらにケイ素や亜鉛、マンガンなどを混合した合金(アロイ)となっている。また、ホイールにもサビ防止や光沢出しのため、塗料が塗られている。いずれにしても、ホイールは必ず塗装されているので、ボディケアと同じように、まずは汚れを落とすことが先決。その後ワックスなどで被膜を作ってあげればいいのだが、問題となるのがブレーキダスト。ブレーキダストは、ブレーキパッドに含まれる摩剤や樹脂分や、ブレーキローターから発生する鉄粉が成分となる。パッドから出る汚れは、相当特殊なパッドでも使っていない限り、専用ケミカルで除去できるが、ローターから出る鉄粉はホイールに突き刺さった状態でサビてしまい、これがホイールをまっ赤に汚してしまう。ここはマメに洗い落とすしかないので洗車時には気を配るようにしておくと、キレイな状態を保つことができる。

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ブレーキダストの汚れは、パッドだけでなくローターの鉄粉も含まれる。パッドをあれこれ工夫するのもいいが、掃除の必要は常にあると心得えておきたい。

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