エアコンやメーター内に表示される液晶パネルは、経年劣化などによりトラブルが発生することがあります。また、古めのクルマではメーター本体が作動不良を起こすことがあります。車種にもよりますが、例えばメーターをまるごと交換すると10万円以上の出費。そんな時に活用したいのが、分解修理。新品交換よりもはるかにリーズナブルに直すことができるのです。
輸入車メンテナンスが得意な工場に直接相談
▶お近くの整備工場検索はこちら
目次
チカチカと点滅したり、突然バックライトが消えてしまうことがある
メーターには電気式と機械式がある。高年式モデルは電気式が主流なのだが、バックライトが点灯せずに真っ暗になってしまったり、チカチカと点滅して見にくくなってしまうことがある。近年では、スピードメーターが途中で止まってしまう事例もあるから放置することはできないトラブルなのである。
メーターパネル内にある液晶部分が文字欠けしてしまうトラブルも多い。ディスプレイに何が表示されているのか分からないほど文字欠けしてしまうのだ。シフトポジションを表示する文字が欠けてしまったり、エラーメッセージを示す文字が欠けてしまうこともある。シフトポジションの表示は直接走行には影響しないものの、エラーメッセージなどが確認できないのはマズイ。
こうしたトラブルの原因になっているのがメーターに備わる基板の不良。通常修理ではメーターごとの交換となり、その費用は10万円以上と高価なのがネックだが、そんな時に役立つのが分解修理である。メーターを分解して内部の基板などを修理してくれるため、リーズナブルに直すことが可能なのだ。原因はハンダのクラック、チップの不良など症状によって様々。また、電気式でもモーターやギアなどの機械的な部分がダメになることもある。費用はショップや車種によって異なるものの、新品に交換するよりははるかにリーズナブルに直せる。
機械式は経年劣化が原因だが
職人の技術で新品同然によみがえる
機械式メーターもトラブルが多いが、メーター職人の高い技術力によって分解整備することが可能だ。例えば、メルセデス・ベンツEクラス(W124)の直列エンジンモデル用メーターは、内部の樹脂製ギアが摩耗してオドメーターが動かなくなってしまうのが定番トラブル。
機械式メーターの場合、ほんの5ミリほどのギアを交換してやればメーターは再び距離を刻み出す。分解したついでに、長時間の使用でガラス部分が黒く変色した照明バルブを交換したり、バルブの熱で溶けてしまいがちなライティング用のアクリル板をチェックして、軽く油を差してやれば正常に動き出す。ギアを交換するだけではなく、同じトラブルが発生しないように修理してくれるのは、まさに職人技だと言える。
DIYメンテナンスが好きな人であれば、自分でバラして直す人もいると思う。ただし、プロの見解ではグリースと樹脂製のギアには相性があり、きちんとしたものを注油しないと逆に傷めてしまうことがあるという。こういった細かな部分にも職人のノウハウがあるわけだ。
分解整備をすることで高価なメーターを一式交換することなく、愛車とともに刻んできたオドメーターの数字がリセットされてしまうということもない。費用は車種や症状によって異なるが安価に直すことができる。
電気式も機械式も、修理を依頼する際にはメーターを外して送ることが前提となる。専業でやっているところがほとんどなので、クルマごと持ち込んでも対応してもらえないことが多い。普段通っている修理工場を通じて依頼するのが簡単で確実な方法だといえる。
今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが一番!
輸入車メンテナンスが得意な工場に直接相談
▶お近くの整備工場検索はこちら