メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツ 内装、スイッチ回りなどのベタベタは修理できるのか!?

輸入車は国産車よりも価格が高いということもあって、内装にも高級感を演出する工夫がなされています。キレイなうちは満足度が高いですが、経年劣化により内装パネルなどがベタ付いてきたり、塗装が剥がれてボロボロになってしまうケースが多く発生しています。この記事では、内装パーツの劣化が目立ってきた時の対処法について解説します。

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輸入車の魅力はいろいろとあるが、質感の高い内装を持つこともその一つ。輸入車の内装は、ウッドパネル、レザー、化粧塗装、シートの縫製などにこだわりながら質感を高めている。インテリアはクルマを運転している間中、常に視界に入ってくる場所だけに高級車に乗っているという満足感を得られるポイントでもある。もちろん、同乗者にも「やっぱり輸入車は違うね」と思わせるポイントでもあると言えるだろう。
しかしながら、外装が劣化していくのと同じように、内装も時間が経つほどに劣化が目立つようになってくる。代表的なのは内装パネルの表面塗装が剥がれてきてしまい、ボロボロの状態になってしまうこと。高年式モデルも発生しているトラブルで、手を触れる機会が多い箇所ほど劣化しやすい。原因は素材や塗装が日本の環境に合っていないと考えられるが、こうなってしまうと輸入車ならではの高級感が損なわれ、みすぼらしい印象になってしまう。
化粧塗装が劣化してしまうケースも多い。症状が悪化するとベト付くようになって、ツメで軽く引っかいただけで剥がれてスジが入ったり、粘着性が増した塗装面にホコリが付着してカビが生えたような見た目になったりと、とにかくたちが悪い。湿気の多い日本の気候も原因の1つだと言われているが、だいたい7~8年落ち、早ければ5年くらいでも症状が出始めて、10年選手となるとネバネバのグチョグチョというのが当たり前だ。

分厚いウレタン塗装の膜が劣化によって傷つきやすくなり、ツメによる深い傷跡が残されているコンソール部分のパーツ。

こうした内装のトラブルはメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェといったドイツ車だけではなく、他の輸入車でも同じ状況になっている。フェラーリのようなスーパーカーでも、内装パネルやスイッチがベタ付くのは定番のトラブルとして知られているほど、多く発生しているのである。
劣化を我慢しないで使い続けるためには、内装の樹脂部品を新品に交換するか、塗装をやり直すかというのが正統派の修理方法だ。
まず最初に考えられるのは新品に交換することだが、間違いなく部品が驚くほど高いという壁にブチ当たる。そもそも内装パーツはあまり交換することがないため、割高に設定されているもの。フェラーリのようなスーパーカーになると、安い中古車が買えるくらいの価格になってしまうケースもある。費用を抑えるために中古部品に交換するというチョイスもあるが年数が経っていれば同じことだし、部品をインターネットオークションで安く買おうと思っても、写真だけでコンディションまで把握するのは難しい。
高くても新品が良いなら、それ以上の方法はないが、機能に直結する部分ではないのでなるべくリーズナブルに新品に近い状態にするのが現実的な方法だと思う。
そうなると、内装の補修を得意とするショップに依頼するというのが自然な流れ。とくに塗装が剥がれてボロボロになってしまったパネルの場合は、劣化部分を除去してキレイに補修してもらえば新品同然の仕上がりとなる。化粧塗装の劣化によるベタ付きも、補修のプロなら自然な状態に戻してくれる。
気になる価格はショップによって異なる。補修の範囲とコンディションによって変わってくるのが一般的だが、新品交換に比べてはるかにリーズナブルであることは間違いない。内装パネルやスイッチ回りのリペアは、全て手作業による補修であり、劣化した部品を分解することから作業はスタートする。そして、劣化した部分をキレイに剥がして塗装をし直すというのが基本的な流れだ。文章にすると簡単なように思えるが、じつは非常に手間がかかっているのだ。あるショップで、実は手先が器用な女性のほうが補修作業に向いているという話を聞いたことがある。それだけ繊細な技術を求めれられるということなのだろう。

今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが一番!

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触れる機会が多いドアハンドルも劣化しやすい部分。年式を問わず表面の塗装が剥がれしまうケースが多い。

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