メルセデス・ベンツ

エンジン洗浄機で手軽にリフレッシュ!

整備機器を使ったメンテナンスには色々とありますが、中古車を購入した時に手軽にリフレッシュできるメニューとして注目されています。メンテナンス・ラボ・アーカイブでは、お疲れ気味のエンジンを再生できるエンジン洗浄について解説します。

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目次

中古車を購入したらまずやっておきたいのが、クルマ全体の点検。とくに販売をメインとするショップで購入した際には、信頼できる修理工場に持ち込んで点検してもらうことが大切だ。中古車購入時に納車整備がしてあっても、その内容は販売店によって異なるから必ずしも安心というわけではない。
そこで実践してほしいのがまずは油脂類を全て交換して、交換サイクルをリセットする。エンジンオイルは納車時に交換されていることが多いが、ブレーキフルードやパワステフルード、冷却水まできっちりと交換。油脂類の交換はメンテナンスの基本中の基本であり、劣化したオイルや冷却水を使い続けるとトラブルの原因になる。
例えば、エンジンオイルは放っておいても酸化が進んで劣化するし、ブレーキフルードは吸湿性が高いので、湿気によってブレーキの配管にサビを発生させてしまうこともある。冷却系の要であり、かつ高価なラジエターを少しでも長持ちさせるためには、冷却水だって交換しておくべきだ。
こうした油脂類の交換サイクルというのは、走行距離だけではなく時間も重要になる。クルマを動かさずに販売店に並んでいるだけでも、油脂類の劣化は進んでいるのである。それゆえ、購入時に交換サイクルをリセットしておけば、次の交換時期の目安になるというわけだ。もちろん、トラブル予防にも繋がる。
そのほかの消耗品についてもメカニックから寿命が近いと判断されたら、思い切って交換しておくべき。足回りのブッシュなどは後に回すとしても、エンジンや補機類の劣化は出先でのトラブルに繋がる。例えば、ベルト回りやゴムマウントの劣化は異音や振動を発生させ、それが原因で大きなトラブルを発生させることがあるので、早めに対処しておくことが重要だ。

手軽にエンジン内部をリフレッシュできる
エンジン内部洗浄機

そして、Eクラスなら先代モデル以降、W212、W211、W210、W124などの旧世代モデルや走行距離が増えてきたクルマに効果的なのが、エンジン洗浄機を使ったメンテナンス。油脂類や消耗品のリセットが重要であるのと同様に、エンジン内部もリセットしてやることが大事。エンジン内部の状態はこれまでのメンテナンスによって変わってくるが、スラッジなどが蓄積してしまうのは避けられない。とくに、これまでろくなメンテナンスもせずに乗りっぱなしにされてきたクルマの場合は、年式や走行距離に関わらず内部はひどい状態になっているケースが多い。エンジンを開けてみたら、内部がヘドロのような状態になっていたというクルマもある。これでは本来の性能を発揮できないだけでなく、重大なトラブルに発展する可能性も高い。
エンジン内部を洗浄するための手法として、昔から行なわれているのがオーバーホール。これは洗浄だけではなく、各部の点検、消耗品の交換を行なう重要なメンテナンスだ。もちろん現在もそれは変わらず、定期的に行なうべきメニューとして実践されている。だが、エンジンを分解せずに内部を洗浄できるメンテナンス機器が登場したことは、整備業界にとって革命的な出来事だった。エンジンを長持ちさせる予防整備としてのエンジン内部洗浄は、メンテナンスのメニューに新たなカテゴリーを生み出したのである。
現在では様々な洗浄機が登場している。それぞれ特徴がある。オイルラインのみの洗浄だったり、燃料ラインのみだったり、また、その両方もできる整備機器もある。いずれにしても、なじみの修理工場などで完備していることもあるので相談してみるといいだろう。こうした様々な洗浄マシンが登場していることも、エンジン洗浄がメンテナンスとして確立されている証拠でもあるといえる。

今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが一番!

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オイル管理が悪いエンジンはヘドロのようにスラッジや汚れなどが溜まってしまう。この状態では本来の性能を発揮できず、トラブルの原因にも繋がる。
エンジン洗浄機は各社から様々なものがリリースされている。なじみの修理工場に完備 していることもあるので相談してみるといいだろう。 ※写真はイメージ

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