エクステリアデザインのアクセントにもなっているメッキモールが白く腐食してしまう事例が多く発生しています。これはクルマが新しくても古くても、年式を問わず発生しているのですが、この記事では、メッキモールの腐食を解決、長持ちさせる方法について解説します。
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劣化しやすい部分だけに対処方法はいろいろとある!
アウディA3、A4、A6などのドアやルーフに備わるキラッと輝くモールは、高級感を演出する上で重要なポイント。全体のバランスを引き締めつつ、デザインにおいて上品な印象を与えている。けれども、これが劣化して白く腐食してしまうトラブルが多い。メッキモールを多用している旧世代のアウディだけではなく、高年式モデルでも白く腐食してしまうケースは少なくない。新車でも数年で腐食が進んでしまうというから、購入後すぐに何らかの対処をするくらい、モールの腐食は多くのユーザーの悩みの種になっているのだ。
この原因となっているのは酸化であり、屋外で雨ざらしになっているクルマほど腐食しやすい。屋内保管で低走行のお宝中古車のモールが20年以上経ってもくすんでいないのは、保管環境によるところが大きいからだろう。
これだけ多くのアウディで発生しているトラブルだけに、対処方法はいろいろとある。もっとも手軽な方法としては市販されているケミカル剤を使うこと。製品によってそれぞれ特長があり、最大の魅力はリーズナブルであること。ただ手間と時間をかけたわりには、キレイな状態が長く続かないケースが多い。だが、クルマを趣味として自分でキレイにしたい思うユーザーにとっては、根気と時間さえあればモールの輝きを取り戻せるのがメリットであり、満足感も高い。ただし、前述したように保管環境が大きなポイントになるので、時間をかけてキレイにして雨ざらしで駐車しておけば、モールの腐食は再発してしまう。
では、耐久性を高めるためにどうずればいいのか。多くのプロショップなどで実践されているのが、腐食除去とコーティングを同時に行うことだ。そこで、筆者が実際に経験した作業の内容を簡単に説明しよう。まずは専用のコンパウンドで腐食をキレイに磨くことからスタート。作業時にはマスキングテープを使ってボディにキズが付かないように配慮。ドイツ車に強いショップ、価値をわかっているショップであれば、クルマの扱いに関しても最大限の配慮をして磨き作業を行なってくれる。磨き作業が済んだら、コーティングを施す。これはショップによって溶剤が異なるが、ほとんどが専用のコーティング剤であり、磨きにより腐食を除去したメッキモールの上に薄くコーティングを施す。これにより腐食の原因である酸化を抑え、磨いただけのスッピン肌よりも耐久性は高いといえる。ただ、この方法も二度と再発しないかと言われれば、そうではなく、単なる磨きだけよりも長く持つという認識が正しいだろう。
裏ワザとしては、モール自体をボディのように塗装することで腐食を防ぐ方法もある。これまで紹介してきた方法と比べると費用は格段に高くつくが、長く乗ると決めたクルマであれば、こういった方法も検討する価値はあると思う。とくにネオクラシックやクラシック世代ではメッキモール自体の入手が困難なケースもあるので、今装着されているものを再生させる方法は有効だ。
キレイになったモールを長持ちさせるための心がけと行動
ここまでケミカル剤を使ったお手軽な磨き、プロによる磨きとコーティング、そして裏ワザである塗装という方法を紹介してきたが、多くのユーザーが実践していることとしては、ケミカル剤やプロによる作業だと思う。そこで最後に、できるだけきれいな状態を保つための秘訣を紹介したい。前提として、保管環境は簡単には変えられないと思うので、ケミカル剤による腐食除去やプロによる作業をした後の、自分でできるメンテナンスに限定して紹介したい。
まず、コーティングしたメッキモールを傷めないために、洗車ブラシやたわしなどを使った洗浄、乾燥した状態での空拭きはしてはいけない。コンパウンド入りのワックスは使用しない。鳥や虫などの糞がモールに付着したら早めに除去。糞が硬化している場合は、水などをかけてふやかしてから除去するようにしたい。日々のお手入れ方法については、洗車をする時は十分な流水で表面の汚れを落とすこと、洗車に使用するスポンジはマメに水分を含ませて洗い、泥やゴミなどが付着しないようにすることだ。また、炎天下での洗車も避けるようにしたい。水道水に含まれるカルキが付着したり、井戸水に含まれる鉄粉が付着する可能性が高いからである。このようにボディ同様ちょっとした心がけや行動によって腐食の進行を遅らせることが可能なのである。
今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが一番!
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