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ヘッドライトレンズの黄ばみを除去する方法とは?

ヘッドライトレンズが黄ばんでしまうという症状は輸入車のみならず国産車でも多く発生している。その原因は紫外線。とくに気温が高くなるこの時期は紫外線の量も増えて、ヘッドライトレンズへのダメージも大きくなる。ここではその対策方法について紹介しよう。

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ヘッドライトレンズが黄ばんでしまうという症状は、輸入車に限らず、国産車でも多く発生している。見た目が悪くなるだけではなく、レンズの黄ばみが進行するとライトの光量にも問題が出て、車検でNGになることもある。もっといえば、高級感溢れるドイツ車に乗っているなら、やはり見た目もドイツ車に相応しい状態にしておきたいもの。そこでここでは、ヘッドライトレンズが黄ばんでしまう原因から、その対策方法について紹介していきたい。
まず、ヘッドライトレンズが黄ばんでしまうのは、紫外線が大きく影響していて、経年劣化により黄ばみが発生してしまうのである。そのため保管環境によって劣化の状況は変わり、青空駐車のクルマほど黄ばみが発生しやすくなっている。駐車環境は簡単に変えることはできないので、やはり何らかの手を打つしかない。

軽度な劣化であれば市販のケミカル剤を使ってキレイにすることができる。ただし、重度の劣化の場合は磨きが必要になるケースが多い。

「レンズ交換」と「レンズ磨き」それぞれの特徴を知っておこう

ヘッドライトレンズ劣化の対処方法として挙げられるのが「交換」と「磨き」である。クルマによってはヘッドライトが分解可能で、レンズも単体で供給されている。この場合は安価に交換できるのでベストな方法と言えるが、近年のドイツ車は非分解であることが多い。ただ、非分解のヘッドライトであっても社外のレンズが出回っているクルマもあり、これは丁寧にバラせば社外のレンズに交換できるが、すべてのクルマに対応しているわけではなく車種限定の対処方法。
そうなると、多くのドイツ車に共通するのはヘッドライトをまるごと交換する方法で、時間もかからない。ディーラーで純正品に交換するなら、おいしいコーヒーを飲みながら待っているだけ。もし預けるのであれば、代車だって貸してくれるはず。だが、純正品は高価。そこをクリアできれば、簡単で確実な対処方法だと言える。
社外品に交換する場合は、慎重にパーツをチョイスしたい。光軸調整ができなかったり、寿命が短い、ヘッドライト内部に雨水などが侵入してしまうなど、安さだけで飛びついてしまうと失敗してしまうことがあるのでよく検討するようにしたい。
レンズだけが劣化しているのにまるごと交換するのはもったいないという人には、「磨き」というチョイスがある。ボディ磨きを専門とするショップであれば対応してくれるところは多い。だが、プロにレンズ磨きを依頼する場合はドイツ車に詳しいショップを選ぶようにしたい。プロは、黄ばみが発生したヘッドライトの保護膜をポリッシャーを使って削り取るため、技術がないところだと歪みが生じたり、削りすぎてライトの照射がおかしくなることがある。最近ではガソリンスタンドなどでもやってもらえるが、輸入車は国産車とは違って保護膜が厚い。そのあたりを分かっている業者に作業を依頼することが大切だ。
少しでも費用を節約したいと考えるなら、自分でやるしかない。ポリッシャーなどがなくても、専用のケミカル剤が販売されているのでそれを使えばいい。カー用品店やインターネットで検索すればたくさんの商品が見つかり、価格も様々で数千円で買えるものもある。簡単なものとしては溶剤を塗布して拭きあげるだけで黄ばみが取れるケミカルがある。もちろん劣化の具合にもよるので、軽度な黄ばみであればこのようなケミカル剤を使うことで除去することが可能になっている。
ただし、こういったケミカル剤で黄ばみを除去しても同じような環境で使用していると再発してしまうのがやっかいなところ。クリアな状態をできるだけ長く保つために専用のコーティングをするか、なるべく紫外線を避けるか、もしかしたらもう一度ケミカル剤を使う必要があるかもしれない。いずれにしても、劣化が軽度であるうちに対策することが重要なポイントだといえる。

今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが一番!

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ヘッドライトをまるごと新品に交換するのがもっとも確実な方法だが、費用は高い。片側だけを新品にするというわけにもいかないのでなおさらだ。最近では修理工場などでヘッドライトをキレイにする独自のサービスを展開しているところもある。

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