豊富な実績を誇る地域ナンバーワンの工場

ボッシュ・カーサービス看板を掲げ、これまで多くの輸入車を救ってきたナガセ自動車。とくにドイツ車においてはメルセデス・ベンツ、ＢＭＷ、ポルシェなど豊富な整備実績を持つところである。そんなナガセ自動車が取り組んでいるのが人材の育成だ。とくにメカニックにおいては、業界全体としても不足しており、今の現役世代が引退する年齢になってくればより深刻な状況になってくる。これは会社としても大きな問題になり始めているというのだ。

ナガセ自動車にはベテランから若手までメカニックが揃っているが、それでも手が足りていないという。サービスマネージャーの服部氏によれば「メカニックという仕事自体が、今の若手世代に選ばれないという理由も分かっています。でも、表面的なところだけ注目されているような気がしていまして。メカニックの仕事というのはクルマを整備するだけではなく、自分では買えないようなクルマに触れることができたり、車検などで運転することもできる。特に輸入車のオーナーは自営業や会社役員など社会的地位が高い人たちもいます。そんな方々とクルマを通じて関係を深め、自分の知らなかった世界も知ることもできるんです」とのここと。

そんな人材育成もあってナガセ自動車の若手メカニックはメキメキと成長しているが、技術や知識の継承はどの業界でも同じ。服部氏の話からは、大切な愛車を預かる身として万全の体制でいたいという強い信念を感じ取ることができた。