新潟県にあるヤマダガレージは、2015年に最新の塗装ブースを整備工場内に設置している。高性能な塗装ブース内は空気中のホコリを除去し、熟練の腕を持つ職人が塗装作業を行なうことで新車のようなボディに仕上げていく。塗料はドイツ製のスタンドックスブランドを使用。スタンドックスはメルセデス・ベンツやBMW、VWのメーカー認定塗料でもある。
さらに塗料を保管している塗料庫内では、塗料の品質を守るために暖房機能付きのミキシングマシーンで保管されているというから驚きだ。
取材時、故障個所の原因を探るために入庫していたメルセデスのSクラス。ヤマダガレージのある新潟県など降雪地域では冬場に凍結防止剤が道路に散布される。凍結防止剤の主な成分は塩化カルシウムでサビを発生させる要因になりやすい。このSクラスも、リフトに載せるまでは気にならなかったのだが、下回りを覗き込んだところ中間パイプからマフラーエンドに至るパイプがサビだらけという状態であった。この状態のままだと、近いうちに腐食が進みパイプに穴が空き排気漏れを起こしてしまう。ネオクラシックやクラシック世代の輸入車も、経年劣化によってパイプの腐食が進んでいるケースが多い。サビの進行状態にもよるが、ヤマダガレージではこういった場合にも溶接などで対応可能だ。
充実した設備を誇る
認証工場としての顔も
板金・塗装というと、事故などでクルマをぶつけてしまった時にお世話になるイメージがあるが、実際のところ普段クルマに乗っている際に付いてしまった小さなキズや凹みもそのまま放置しておくのはあまりよいことではない。小さなキズや凹みの部分が塗料の被膜を破ってしまうと、そこからサビが発生してしまうからだ。この状態のまま放置しておくと、最初は小さなサビが次第に侵食していき、最終的にはボディを腐食させてしまう場合もあるのだ。愛車を長く、美しい状態で乗り続けていくためには、小さなキズや凹みは早めに対処しておくことが大事。タッチペンでボディを保護しておくことも、DIYでできる大切なメンテナンスだといえる。それでも対応できない大きなキズや凹みが発生した場合は、やはりプロに頼るしかない。
保険会社の指定修理工場でもあるヤマダガレージは、大きな事故や激しく損傷した車両を復元させるための専門の設備を持っている。事故でぶつけた際に歪んでしまったフレームを修復する修正機は、通常の輸入車販売店にはない設備。修理工場としての顔と、板金工場としての顔を持つヤマダガレージの強みといえる部分である。
さらに、大破してしまった車両の修理では車両診断機や4輪アライメントテスター、さらにフレーム修正機、高性能な自動車溶接機など様々な設備が必要になってくる。ヤマダガレージにはそれらの作業に必要な設備が揃っているので、事故車でもしっかりと修復することが可能なのだ。
ヤマダガレージでは携帯電話やスマートフォンから写真を添付したメールでの見積りにも対応しているので、ボディメンテナンスで困ったら気軽に問い合わせてみよう。