阪和自動車道の和歌山ICを降りて数キロ、9号線沿いに位置するオートガレージサクライ。
創業は平成23年で独立当初から1人でコツコツと作業をこなし、わずか2年で現在の土地を購入。そこから工場店舗を建設し認証工場を取得。さらには常駐スタッフを2名雇い入れるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を続ける和歌山の敏腕ファクトリーだ。この地域で輸入車を専門に扱う整備工場が少ないこともあって、和歌山県内はもちろん、他府県からその腕を頼りに訪れるユーザーも年々増加中とのこと。
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ここまで順調な成長を遂げるのには、それ相応の理由がある。代表の櫻井氏の人柄はもちろんのこと、長年技術者として国産車、輸入車ディーラーに勤務していた豊富な経験と知識、質の高い技術は瞬く間に地域に広まった。
特筆すべきはその万全な体制にある。従来の整備工場で行なう作業は基本として、輸入車に特化したコンピュータ診断機や設備を充実させ、板金修理に対応する塗装ブースも完備。さらには古いクルマのレストアや長期間を要する車両の専用ルームなど、とにかくあらゆるニーズに対応するべく設備の投資と職人の確保を徹底しているのだ。
その中でも印象的なのは、エンジンオーバーホールなどで車体から降ろしたエンジンをクレーンでつり上げて中二階の保管スペースへと移動するオリジナルの設備。これは他の車両が入庫した際に作業スペースを確保できることはもちろん、万が一接触したり必要な部品を紛失したりするのを未然に防ぐもので、先に述べた長期預かり車両やレストア用の専用ルーム同様に、ユーザーから預かっているクルマを大切に扱う姿勢を示している。
また、故障で工場まで自走不可能な場合は、キャリアカーで代車を乗せて無料で引き取りに向かうなど、かゆい所に手が届くサービス精神も多くのユーザーから信頼される理由の一つだ。ディーラーのような立派なショールームや商談スペース、スーツを身に纏う営業マンは存在しないが、建て前ではなく本質的な部分で、ユーザーが納得してもらえるようなお店作りに徹する姿勢が同社最大の魅力だ。たまたま輸入車のトラブルで訪れたユーザーがその姿勢に惚れ込んで、奥さんのクルマや知人、友人へと広がっていく。本当に良い整備工場は、過剰な宣伝など必要ない。本当に必要なのは確実な作業技術と設備。そして何より大事なのはユーザー目線のサービス精神にある。それが揃うからこそ創業からの歴史は浅くとも、オートガレージサクライは順調に成長し続けているのだ。
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最近多い修理事例
オートガレージサクライの得意分野
オイル交換を怠ったり、クーラント漏れを放置して焼き付いてしまったりと輸入車、国産車を問わずオーバーホールが必要になるケースは古いクルマのみならず、高年式でも意外に多い。
軽度な事故からエンジン部分が損傷したりフレームが歪んだ重度な事故まで、様々な症状の事故修理、板金塗装に対応。大破した状態でも思い入れの強い愛車なら可能な限り復元するとのこと。
基本はタイヤやオイル、プラグ、バッテリーの交換やパンク修理、ラジエター、ベルトなど消耗品の交換が重要。まめなメンテナンスこそが愛車のコンディションを保つ秘訣と言える。
タイヤの脱着やバランス取りもお任せ
夏季のドライウェット路面から冬季の雪道まで1年を通して活躍する全天候型タイヤ「ベクターフォーシーズンズ」をはじめ、様々なオールシーズンタイヤの脱着、バランス取りも可能。「ベクターフォーシーズンズ」はスタッドレスやノーマルタイヤとは異なり、タイヤ本体のサイドウィールに走破性の高いデザインを採用しており剛性を強化しているオールシーズンタイヤだ。タイヤの脱着は難しくはないが、バランス取りまでは不可能な整備工場は多い。同社のバランサーならオールシーズンタイヤでも、ノーマルタイヤ同様にキッチリとバランスをとって装着できる。