15年ほど前に創業したヤマダガレージだが、広い整備工場を持つ現在の場所に移転したのは今から7年前。2柱リフトやフロアリフト、さらにはフレーム修正機まで備わったピットはとても広い。なかでも、2015年に設置した最新の塗装・乾燥ブースは、空気中のホコリを除去した状態での塗装が可能だ。そのため新車時のようなきれいな塗装を実現できる。
小さなキズや凹みといったボディの損傷を直す際に、ディーラーへ作業をお願いするユーザーも多いと思う。しかしディーラーでは直接、板金・塗装作業を行なうことはなく、専門の業者へと外注するのが一般的だ。その場合、ディーラーと板金・塗装業者との間に中間マージンが発生し、その分がユーザーの修理代金に上乗せされてしまう。そのため少しでもお手頃な値段で、板金・塗装をしたいのであればヤマダガレージに直接作業を依頼するのがベストだろう。約5000件という数多くの作業実績からも仕上がりのクオリティには自信があるとのこと。実際、ディーラーから板金・塗装作業を依頼されることも多いという。
こうした板金金・塗装に限らず、最新のコンピュータ診断機も用意されているので、輸入車のトラブルにも対応できる。実際にヤマダガレージで修理を行なった事例は、同社のホームページで紹介されている。例えば、VWゴルフのパワーウインドーの故障や、メルセデスEクラス(W211)での足回りから発生する異音など、ドイツ車に乗っているユーザーにとって身近な事例が多い。こういったことからも、故障やトラブルの対応が豊富で、ユーザーからの駆け込み寺のような存在になっているのが分かる。
保険会社の指定修理工場でもあるヤマダガレージには、運転中に突然動かなくなったクルマがレッカーで運び込まれてくるケースも多い。
実際に、取材時も2005年式メルセデスCクラスがエンジンのVベルト切れによる走行不能で運び込まれていた。ヤマダガレージの山田代表によると、ユーザー車検などでとりあえず車検をパスさせるだけの整備では、その後のトラブルを予見するのは難しく、トラブルの遭遇率も高いという。それゆえ、車検や整備は信頼のおける専門店で受けることで、その先のことを見越した点検内容を求めるのがベスト、とアドバイスしてくれた。愛車のことで気になることがあったらぜひ相談してみてほしい。
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最近多い修理事例
輸入車全般
経年劣化によりヘッドライトが黄ばみ、変色してしまうことが車種問わず多い。ヤマダガレージでは熟練スタッフの磨きによって、キレイ状態へと再生してくれる。これだけでも見た目の印象はグッと変わる。
エンジンルーム内からの異音で入庫したBMW320i。調べてみるとエアコンのコンプレッサーから音が発生していた。コンプレッサーがロックすると作動しなくなり、焼きつきの原因にも繋がる。
輸入車ではよくある、経年劣化によるルーフライナ-の垂れ下がり。新品の部品は既に生産終了していたので、張り替えで対処。新品部品を使うよりも、費用を抑えられるのがメリットとなる。
輸入車には必須の4輪アライメント
ヤマダガレージではピットに3D 4輪アライメントテスターを完備。ホイールサービス機器でのトップブランドであるJohn BEAN製のアライメントテスターを導入し、3D計測により精度の高い測定を行なう。車両管理がシビアな輸入車で、真っ直ぐ快適な走りをしたいのであればアライメント計測は必須。輸入車では1台・2万円〜の作業工賃で測定が可能なので、愛車が真っ直ぐに走らないという不満を持っている人は一度計測をしてみてはいかがだろう。タイヤやホイールを履き替えた際にもアライメント計測は必要となる。