石川県の西部、能美市内の国道8号線バイパスと国道305号線が分岐する交差点からほど近い場所に店舗を構えるガレージアウトシュピエル。自動車整備と車両販売を手掛ける専門店で、場所柄、輸入車以外の国産車を扱う場合もあるが、それでも入庫してくる車両での輸入車比率は半数を越えているそうで専門的な店舗が少ない地域でのニーズを支えているのだ。とりわけ、新車購入後3年が経過してメーカー保証が切れたあとに信頼できる腕の良いメカニックを有する整備屋さんを探していて、アウトシュピエルを訪れるドイツ車ユーザーも少なくないそうだ。
-
-
アウトシュピエルの代表である宮下さんは空冷エンジンのポルシェ911が好きで、自動車整備工場などを経て2008年に創業。輸入車の修理・整備が得意と謳う理由は、ずばり輸入車が好きだからという実直な理由に好感が持てる。ホームページのブログではアウトシュピエルでの実際の修理事例が数多く紹介されていて、さまざまなケースに対応していることが分かる。
最近、アウトシュピエルに駆けこんできたトラブルで多いのが、インターネットなどで実際の車両状態を確認せずに購入した車両のトラブルや故障の相談だという。取材時にもBMW・X3がエンジン不調で持ち込まれていた。トラブルに的確に対処するため、メルセデス・ベンツやBMWといったドイツ車に対応した診断テスターを完備。経験豊富な整備事例をもとに、トラブルシューティングを行なう。車検を通すだけの整備ではなく、ユーザーとの相談のうえで社外品やリビルド品も活用した消耗品の交換や、適切な交換サイクルなどをアドバイスしてくれる頼れる工場である。