テクニカとしては、並行輸入も積極的に行なっていた時期もあったとのこと。それだけに排気ガス検査や予備検査などは豊富な実績があり、合格するのが難しいといわれるディーゼル車やヴィンテージカーの検査も問題なくクリアできる。どう対策すればいいのかをよく分かっている工場なのである。そのため、他社が並行輸入したクルマの排気ガス検査や予備検査を依頼されることも多いそうだ。
テクニカは輸入車全般に対応できる修理工場である。完全屋内となるピットには、リフト8基があり広々としたスペースとなっている。取材当日はボディが大きなアメ車がたくさん入庫していたが、それでもゆとりのある空間だ。メカニックは6名が在籍しており、あらゆる輸入車に対応してくれる。
高年式モデルでは必須となるコンピュータ診断機は、シボレー、GM、メルセデス・ベンツ、BMWまで幅広く対応できる体制が整っている。また、ヴィンテージカーのレストアも得意としており、取材時も仕上げを待つクルマがピットに入っていた。ちなみにテクニカは、自社で車検が受けられる指定工場となっているので、スムーズに検査が受けられることも強みの一つだといえるだろう。
テクニカの車検整備では通常の24カ月点検に加えて、コンピュータ診断機によるチェック、輸入車特有のウィークポイントなども診てくれるから、愛車のコンディションを正しく把握することができる。やはり輸入車の場合、法律で定められている点検箇所のみでは足りないことが多いため、ワンランク上の車検整備をモットーとしているのだ。トラブルが起きる可能性があっても、通すだけの車検であれば合格となってしまうこともある。せっかく入庫したのだから、きっちりと点検して、ユーザーに伝えることが修理工場としての使命であるのだろう。
最近ではクイック車検といったサービスが登場しているが、メンテナンスを前提としたドイツ車などの輸入車は、プロのメカニックによる点検を受けておくことがトラブル予防に繋がっていく。それを分かっているからこそ、テクニカではワンランク上の車検整備を実践しているのである。
輸入車なら何でもお任せの修理工場なので、維持していく上で困ったことがあったら相談してみてほしい。
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最近多い修理事例
モデル:ナビゲーター/クライスラー300C
ナビゲーターの一部車種では、点火プラグを取り外すときに折れてしまうことがあるそうだ。テクニカではそれを避けるために専用の工具を使うことで、プラグを折らずに取り外すことができる。
2000年前半のナビゲーターではカムシャフトのソレノイドバルブがダメになるケースがある。エンジンを降ろしての作業になるので手間はかかるが、きっちりと直してくれるので安心だ。
2000年前半のクライスラー300Cでは、エンジン内部にあるバルブの不良によりエンジンが壊れてしまうという重大トラブルがある。テクニカではオーバーホールによって再生させる技術を持っている。
重整備から排ガス検査まで何でもお任せの工場
エンジンのオーバーホールなど重整備を得意としているテクニカ。輸入車・国産車問わず対応してくれるので、何かあった時には頼れる存在である。その一方で、並行輸入車や合格が困難なディーゼル車、ヴィンテージカーの排気ガス試験をクリアし続けている。並行輸入に伴い、長く排気ガス検査をしてきたことで、同社ならではのノウハウがあるのが強みだ。排気ガス検査ではオリジナルのコンディションを損なうことがないよう、万全の対策をしてくれる。同業者からの依頼が多いというのも、信頼の証といえるだろう。