取り扱う車種は、店頭の中古車販売の在庫を見ても分かるようにメルセデスやBMWを中心に、アウディ、VWとドイツ車全般に渡る。
取材時にピットに入っていたVWパサートは車検で入庫中で、ボンネットを開けてエンジンルーム内を入念に覗き込んでいるメカニックの姿があった。聞くと、燃料ホースのゴムホースにヒビ割れがないかをチェックしているとのこと。トラブルを防ぐために原因となる兆候を事前に把握し、経年劣化する部分を先に見つけ出しておくことが重要とのこと。同社では、トラブルの前に原因から取り去ってしまおうというスタンスで整備を行なっているのだ。ゴムホースなどの交換が発生する場合には、ユーザーに承諾を求めたうえでの交換となるのはいうまでもないだろう。
最近の修理事例としては、BMW全般の車種で発生しているエンジン回りの冷却水漏れとオイル漏れへの対応が挙げられるという。最新のコンピュータ診断機を用いても、対象部品の交換後すぐには解決しない事例もあるようで、そこは長年の経験とノウハウをもとに解決している案件もあるとのこと。このあたりは創業から20年を迎える専門店ならではの強みだといえるだろう。
アウトバーンはかつてVWのサブディーラーを経験していた時期もあったので、使用する消耗品やオイル類は純正に近いものを使うようにしているという。リーズナブルに値段以上の価値を提供できるように、社員一丸となって取り組んでいる。
能登地方では唯一の専用テスター完備の輸入車専門店として、幅広い世代のドイツ車の整備を手掛けてきた。創業時からのメカニックも在籍しているので、古いVWビートルの整備や空冷エンジンのオーバーホールなどにも対応。専用テスターが必須の高年式からクラシックまで、オールジャンルのドイツ車の整備体制を整えている。
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最近多い修理事例
代表モデル:M・Benz&BMW
年式を問わず、BMWで発生している冷却水の漏れ。車種にもよるが、ラジエターホースとの付け根などからよく発生している事例なので、整備や点検をする時にはチェックしておきたい部分である。
メルセデスやBMWに限らずタペットカバーパッキンやオイルフィルターハウジングからのオイル漏れは多い。オイル漏れを放置しておくと新たなトラブルの原因に繋がるので早めに対処しておくこと。
メルセデスのM272型エンジンに多いのがタンブルフラップレバーの破損。インマニごとの交換が一般的だが、社外のタンブルフラップレバーの対策品を使えば、部分修理で解決できる。
地元重視のアットホームなスタイルのお店
ドイツ車を中心とした輸入車を扱う傍ら、軽自動車をはじめとした国産車も扱うアウトバーン。輸入車のニーズが多くはない地域ゆえ、オールジャンルの車両を取り扱う販売店も少なくない。それでも創業当時から輸入車をメインにしているアウトバーンなので、店舗横には厳選した中古車を常時展示販売しているなどドイツ車の販売に力を入れている。一方、店内は明るく開放的な雰囲気で広々としている。店内の一角にはキッズスペースが設けられていて、子ども連れでの来店にも対応。フレンドリーな接客も印象的だ。