ショールームの奥に入っていくと、自社のファクトリーが併設されておりディーラーのような雰囲気。メルセデス・ベンツやポルシェなどのドイツ車のほか、フェラーリなどのスペシャルカーのメンテナンスも行なっている。
設備の面では、高年式モデルで必須となる各メーカー専用のコンピュータ診断機のほか、幅広い車種に対応する汎用の診断機を用意。複数の診断機を併用することで、トラブルの原因を素早く特定できることがあるそうだ。また、クラシックモデルにも強く、レストア作業も得意分野となっている。
そんなガレージENZOの整備スタンスは、じっくりと話し合いながら的確なアドバイスをすること。不具合のあった部品やバラした写真を見ながら、なぜトラブルが起きたかを丁寧に説明してくれる。見積もりの金額を具体的に提示して、なぜこの部品が必要かを素人にも分かりやすく話してくれる。工場長の福島氏は豊富な経験を持つメカニックで、部品のチョイスにしても回転部分には純正品、フィルターなど走行に支障をきたさない部分にはOEMといったように、部位やコンディションによって使い分けてくれる。
近年、ユーザーが部品を持ち込むケースが増えているが、同店ではNG。保証無しで工賃を割り増しする工場もあるが、もし部品自体に不具合があった時に、苦労するのはユーザーである。工賃は2倍になり、さらに部品代も必要になるから、そうしたユーザーのリスクを回避するためにも、あえて持ち込みはNGとしているのである。
最近では安価な社外のホイールボルトが流通しているが、走行中に折れてしまうという恐ろしい事例があったそう。そういった部品の情報に常にアンテナを張っているのも、ガレージENZOの強みだと言える。
もちろん、整備を任せてもらえるなら、予算に応じてできるだけのことをしてくれる。これまで多くの輸入車を整備してきたノウハウと、ヨーロッパでの研修経験を持つメカニックの高い技術によって確実な整備を行なってくれるから安心して愛車を任せることができるのだ。整備を待つのクルマが多いのも、ユーザーからの信頼の証だと言える。
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最近多い修理事例
代表メーカー:メルセデス・ベンツ
オイルフィルターハウジングからのオイル漏れが多い。この下にベルトやプーリーがあるため漏れを放置しておくと、これらが劣化しトラブルの連鎖に繋がってしまう。早めの対処が重要となる。
排気ガス浄化装置であるエアポンプにトラブルが起きると、W211こと先代Eクラスなどではエンジンチェックの警告灯が点く。純正品以外にもボッシュのOEMパーツが流通している。
車内にいるとわからないが、クルマを降りた時にオイルが焼けたようなにおいがする場合、クロージングカバーからオイル漏れを起こしている可能性がある。コンピュータ診断機では原因を特定できない。
モービル1をリーズナブルな価格で提供
オイル交換はメンテナンスの基本だが、最近では価格を優先してカー用品店やガソリンスタンドなどで交換するケースが増えている。もちろん、安価なオイルであっても短いサイクルで交換していく分には問題はないのだが、そのまましばらく乗りっぱなしということも。オイルには潤滑というエンジンを守る重要な役割を担っている。好きで乗っている輸入車だからこそオイルにもこだわりたいものだ。ガレージENZOではメーカーの指定オイルにもなっているモービル1を安価で提供しているので、次回のオイル交換時にはぜひ活用してほしい。