不調のあるクルマを見れば、それが古いクルマであっても原因におおよその見当が付き、やがて見事に直してみせる。小田工場長は「古いクルマはパーツ交換だけでなく微調整も必要だから経験が活きてくる。だから難しい反面、面白い」と事も無げに話す。根っからのエンジニア、というわけだ。
少し古いクルマであれば不調なパーツを一度取り外し、昔ながらの工作台で分解。ピンポイントで直して、できるだけパーツ費用が安く済むよう心がける。「そうして修理が安く済めば、お客さんにとっても良いでしょう」と小田さんは明るく笑う。無論、専用テスターの完備により最新モデルへの対応も万全である。
ブラバスの正規取扱店という側面からか、近年はメルセデスの整備・修理が中心だという。しかしそれ以外であっても、小田さんの豊富な経験に加えて、そのメカニック人脈もユーザーにとっては頼もしい。
専門外のクルマが入庫した場合、小田さんは誰に相談すれば早く解決できるか道筋をすぐに立てられる。同年代の熟練工も含めたネットワークは健在であり、悩める輸入車オーナーをきっと救ってくれる。